50歳以上メタボが危険 目の脳卒中「網膜中心静脈閉塞症」

公開日: 更新日:

 この病気が厄介なのは、症状が目の片側に出るため、自覚しづらいことだ。
「普段は両目で物を見ているので、重症化するまで病気に気づかない人は多い。出血は時間とともに引きますが、血流が戻らず血管が消失することも。そうなると、酸素・栄養不足により網膜の細胞の一部が壊死し、失明につながります」(志村教授)

 すぐに失明しなくても時間が経てばそのリスクは高まる。詰まって血流が悪化した血管に代わり、もろくて出血しやすい新生血管ができるからだ。

「新生血管は眼球の4分の3を形成するゼリー状の硝子体から伸びていきます。出血するとその硝子体は濁り、物が見えなくなる。あるいは新生血管が房水と呼ばれる目の中の水の出口を塞(ふさ)ぎ、失明リスクの高い新生血管緑内障を発症する可能性があります」(志村教授)

 この病気の検査は一般的な「視力検査」や「眼底検査」のほか、蛍光色の入った造影剤を腕の静脈から注射して、眼底カメラで眼底の血管の状態を観察する「蛍光眼底造影」などを行う。


「しかし、最も威力を発揮するのは網膜を断面的に観察する、光干渉断層計(OCT)検査です。網膜のもっとも敏感な部分である黄斑部にむくみ(浮腫)が起きているか、ひと目でわかるからです」(都内の眼科専門医)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  4. 4

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

  4. 9

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 10

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?