がんも脳卒中も発見が遅れ…若作りの人ほど重大病を招く

公開日: 更新日:

「自分は元気だ」という健康感と周りからの評判が健康自慢を増幅させていく。仕事と忘年会の疲れがたまっていても、週末は午前中から「健康のため」と運動で汗を流してから、午後は家族サービスに出かける。体力自慢で感覚的に「疲労回復は早い」と思っていても、体に感じない疲れが蓄積されていく。それが目に見えないストレスとなり、血圧や脈を乱し、血管にダメージを与えるのだが、血管の病気だけでなく、がんもヤバい。

「たとえば、肺がんは心臓の裏にできると、エックス線ではかなり大きくならないと、見つかりにくい。肺の奥にできるタイプは、症状が乏しい。大腸がんも同じで、できる場所によっては、便通異常が表れにくいことがあります。大腸がんは“生活習慣病のがん”といわれるようになっていて、欧米食の影響が強い。つまり、健康自慢を気取って、いつまでも元気に肉を食べている人ほど、発症しやすいのですが、若作りの人は病気の意識が薄いので、がんも発見が遅れやすい」

 徹夜に強いのは、若さの象徴ではない。無理をすればするほど、がんと戦うNK細胞の活性が下がる。最大8割近く落ちるという。“がんとの戦闘要員”が8割も休んでいたら、体はがんに負けてしまう。「睡眠不足もヘッチャラ」と若ぶっている人ほど、がんにもなりやすいのはそのためだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か