セレブ愛用でバカ売れ 大人気「ココナツオイル」の“落とし穴”

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 1本2000円以上する食用油「ココナツオイル」が爆発的に売れている。人気モデルのミランダ・カーをはじめとする海外セレブ、日本では山田優ローラ道端ジェシカが愛用していることで知られ、NHKの朝の情報番組「あさイチ」が紹介したこともあり人気に火がついた。

 ココナツオイルには母乳や牛乳に含まれている天然成分「中鎖脂肪酸」が豊富に含まれており、さまざまな健康効果をもたらすそうだ。ダイエット効果のほか、抗菌作用、抗酸化作用、歯周病予防、アルツハイマー予防の効果も期待できるという。

 独特の甘い匂いがフワーッと鼻をくすぐる。パンに塗ったり、サラダのドレッシングにかけて摂取するのが主流らしいが、果たしてどこまで“効果”があるのか。これまで納豆、バナナ、キャベツなど「○○ダイエット」と紹介されてアッという間にブームが去った一過性のものが山ほどある。ココナツオイルは大丈夫なのか。

 日本抗加齢医学会指導士の森由香子氏がこう言う。

「ココナツオイルは『中鎖脂肪酸』の健康効果が注目されていますが、コレステロールや中性脂肪を増やす原因になる『長鎖脂肪酸』も同じくらい含まれています。パンに塗って食べると血糖値の上昇も重なり、ダイエット効果が期待できないどころか太る原因にすらなります。ココナツオイルを摂取するならそのまま単体か、コーヒーなどに入れて飲んだ方がいいと思います。そもそも、ココナツオイルは『油』ですから1グラムで9キロカロリーもあります。1日の摂取量は多くても大さじ2杯までにしましょう」

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