従来の常識ガラリ 「進行肺がん」の生存期間延ばす最新治療

公開日: 更新日:

 もうひとつのトピックは、「免疫チェックポイント阻害剤」だ。体にはがん細胞を攻撃する免疫細胞があるが、この働きを止める“ブレーキ”を外す薬を使った治療である。現在、肺がんへの承認が待たれている状態だ。

「これまで免疫療法は、がんを特異的に攻撃する免疫細胞を活性化させる、もしくはそれらを増やすことに主眼が置かれていましたが、肺がんに対しては効果がありませんでした。それは、“免疫細胞の働きを止めるブレーキ”に原因があった可能性があります」

 そのため、免疫チェックポイント阻害剤の効果は期待できる。実際、抗がん剤治療の後の再発肺がん患者に対して免疫チェックポイント阻害剤を使うと、生存期間が延びたことが報告されている。

「ただし、副作用もあるので慎重に使うことが重要です」

 肺がんは、残念ながら進行がんでは「完治」は難しい。しかし、“いい状態”で長生きできる選択肢が出てきたのだ。

▽非小細胞肺がんとは
 肺がんには、小細胞がんと非小細胞がんの2つの組織型がある。非小細胞がんはさらに扁平上皮がん、腺がん、大細胞がんに分かれ、扁平上皮がんは喫煙がリスクを上げ、それ以外は喫煙と必ずしも関係していない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る