薬剤使用で“口腔殺菌” 歯磨きよりも有効なのか?

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「先生、歯磨きしないで口をキレイにする方法ってないのですか?」

 そんな質問を投げかける患者さんがおられます。どうやら“薬を使って簡単に口腔内をキレイにしたい”と思っているようです。そうすれば健康が維持できると考えているのでしょう。

「病気の原因は慢性炎症」という考え方があります。本来、無菌であるべき血管の中に細菌が侵入、全身に慢性炎症が起きることでさまざまな病気が発症するという考え方です。実際、心臓や脳の病気で問題になる血管内の瘤(アテローム=血栓)は、細菌によって傷ついた場所を修復することでできるといわれています。それが何かの拍子で破れ、血管が閉塞するなどして重大病を起こすのです。

 ならば、「血管に細菌が侵入できないようにすればいい」ということになります。そこで、がぜん注目されているのが口腔内のケアです。

 ご存じの方も多いでしょうが、細菌が簡単に血管内に入り込める代表といえば歯です。中高年の方は大抵、歯と歯ぐきの間に炎症があり、その下を通る血管に細菌は簡単に侵入できます。

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