薬剤使用で“口腔殺菌” 歯磨きよりも有効なのか?

公開日: 更新日:

 そのため、口腔内ケアの基本となる歯磨きを続けると、心筋梗塞脳梗塞がん認知症糖尿病などの予防に役立つといわれているのです。

 ならば、「歯磨きなんてまどろっこしいやり方をやめて、口腔内の細菌をやっつけるような薬剤を使えばいいのではないか」という考え方を持つ人が現れるのは当然です。

 実際、さまざまな薬剤でうがいをしたり、マウスピースのようなものを作り、そこに強力な薬を塗って細菌を殺すなどの試みが行われています。しかし、それが普及しないのは、その効果が限定的だからでしょう。

 例えば、口腔内には必要な常在菌もいるわけで、それを一網打尽にするのは長い目で見ればマイナスです。また、薬剤の効果を高めるには歯垢をキレイに除去しなければなりません。しかし、歯垢をある程度除去できれば口腔内に悪い細菌がそれほど増殖することはなくなるはずで、薬剤を使う必要性は薄れてしまいます。また、口腔内に細菌が増えるのは噛み合わせや、その人の免疫力にも関わるため、それを治さなければ薬の効果は限定的でしょう。

 いまのところ、健康を維持するためには、やっぱり歯磨きをマメにすることだろうと思います。

【連載】当事者たちが明かす「医療のウラ側」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?