お腹が冷えただけにあらず…冬の「危ない下痢」見極める

公開日: 更新日:

「ウイルス性の下痢と違って、感染した細菌に対する抗生物質が有効ですが、誤診などによって適切な治療が行われなかったり、放置して重症化すると深刻な状態を招きかねません。腎不全を起こして人工透析を受けなければならなくなったり、毒素が全身に回って多臓器不全を起こし、命に関わるケースもあります」

 下痢で内科に行ったら「風邪でしょう」と診断され、処方された薬を飲んでいるのにちっとも改善しない。そのうち、血便が出るほど悪化して腸内がただれてしまった患者も珍しくないという。しっかり見極めたい。

 腸が詰まって起こる下痢も要注意だ。大腸がんが大きくなり、徐々に腸管が詰まりかけてくると下痢を起こす。「詰まる」のだから便秘になりそうな気もするが、むしろ逆だという。

手術を受けた後の癒着などによって腸閉塞を起こした場合も、不完全閉塞だと下痢になります。放置すれば腸管が破裂したり、腸が腐って腹膜炎に悪化する恐れもある。レントゲン検査を受ければ、腸内のガスの形によって詰まっているかどうかがすぐに分かります。60歳以上の年齢で体重減少を伴う下痢や、長引いているうえに痛みやお腹の張りがある下痢の場合は、大腸がんや腸閉塞の可能性があります。医師に相談してください」

 下痢を侮ってはいけない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…