地方から若手医師が消える 新専門医制度は地域医療をつぶすか

公開日: 更新日:

「その趣旨やよし」ですが、いま、そのことが大きな問題になっているのです。厚労省の部会で「実施延期」を求める意見が相次ぎ、一般社団法人全国公私病院連盟も正式に「研修開始の延期」を要請しています。

 その最大の理由は、指導医など脂の乗り切っているベテラン医師の仕事量が増えることに加え、地方の中小病院が医師不足になるからです。

 新専門医制度の研修の多くは都会の大病院で行うことになります。その間、地方の中小病院は専門医取得年齢の若手医師が不在になる。しかも、医師国家試験を合格した若手医師は、内科専門研修が行われた後に専門医資格を取ろうとすると、さらに長期間、都会の病院にとどまることになります。その揚げ句、「自分のキャリアのためには地方には行きたくない」と言いだしかねないのです。これは地域医療を崩壊させることにつながります。

 すでに医師の高齢化が問題になっている地方では、将来まともな医療を受けられなくなるかもしれません。新専門医制度は医師だけの問題でなく患者さんにもかかわりがあることを知っておいてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も