安全性もアップ 致死性不整脈に新治療登場で何が変わる?

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 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の西井伸洋医師が、新治療S-ICDを行った患者の一人は17歳の野球少年。過去、運動中に意識消失を何度か起こしていた。最近、完全に意識消失し、AED(体外から電気を心臓に与える外除細動器)で一命をとりとめた。西井医師らの検査で致死性不整脈が認められ、手術が行われた。

 全身麻酔や鎮静後、胸部左側に小さな切れ込みを入れ、本体を皮下に入れるポケットを作る。ここまでは従来法も同じ。新治療では、胸骨の近くに2カ所の小さな切れ込みを入れ、皮下に固定したリードを本体に取り付け、専用機器で確認・調整をする。

「患者さんの感想では、手術直後はリード線付近にあった疼痛は1週間で消え、日常生活の制限はなし。激しい運動は控えてもらっていますが、バットの素振りは今できています」(西井医師)

 服を脱いでも、体内へ植え込んだリードはほぼ分からず、手を下ろしていれば本体が植え込んであることも分からない。

 奥村、石橋、西井医師は、全員が新治療S-ICDの手術を何例もこなしている。口をそろえるのが「3つのリスク解消で、治療の安全性は大幅に高まった」という点だ。

 4月末時点で、国内では80施設以上でS-ICDが実施できるようになっており、33施設ですでに治療を行っている。すべての致死性不整脈にS―ICDが適用されるわけではない。主治医に相談を。健康保険適用。

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