なぜ眠いと目がショボショボするのか

公開日: 更新日:

 知られざる眠気のメカニズムを、梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長が教えてくれました。

「眠くなると涙の量と質が変化して、目が乾きやすくなります。涙で目を潤すために頻繁にまばたきをするから、目がショボショボするのです」

 涙の量と質を変化させるのは、自律神経の働きです。日中は交感神経が優位の活動モード。基本的に目を開けているので、目を保護するために粘り気のある涙がふんだんに出ます。

 日が落ちて休息モードの副交感神経に切り替わると、眠気が襲ってきます。同時に、涙がサラサラになって量も減ってくるのです。

「寝る時は目を長く開ける必要がないから、サラサラの乾きやすい涙が少量しか出ないのです。寝る時でなくても、副交感神経が刺激されると、同じように目がショボショボしてきます」

 副交感神経が刺激されるのは、たとえば遠視の人が近くを見る時。遠くを見る時は交感神経が活発化するので、遠視の人は交感神経が発達しています。そういう人が近くを見ていると、それだけで副交感神経が刺激され、休息モードになってしまうといいます。

「ベッドの中でずっと本を読んでいられるのは、たいてい近視の人。遠視の人は、すぐ目がショボショボして眠くなってしまいます」

 目がショボショボしたら、無理せず眠りましょう!

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束