40歳以上のドライバー要注意 緑内障に“無自覚”のリスク

公開日: 更新日:

 例えば、道路の右の端っこに停車中の車と複数の子供がいたとしよう。目の右側の下が欠損した場合は、停車中の車と子供たちがいないだけで、道路や背景の草むらが続いているように見えるというのだ。現在、メガネやコンタクトレンズなどでの矯正視力が両目で0.7以上あればまず普通運転免許を取り上げられることはない。緑内障でも安全運転している人も多い。だからといって緑内障と気づかないまま運転するのはリスクがある。では、どうしたらいいのか?

「緑内障を早期発見することです。それには健康診断や人間ドックの眼科検診で“視神経乳頭陥凹”を指摘され、“要精密検査”と言われた人は眼科で視野検査を受けましょう。時々、“毎年指摘されるが、とくに困ったことは起きていないので大丈夫”などとうそぶく人がいますが危険です」(清澤院長)

 視神経乳頭は、網膜に映った光の信号を束ねて脳に送る視神経のつなぎ目のこと。その中心のへこみが視神経乳頭陥凹で、大きくなると緑内障になりやすい。

「網膜剥離」「網膜色素変性症」「網膜動脈閉塞症」「脳梗塞」「脳腫瘍」など、緑内障と同じで「視力は出るのに視野が狭くなる病気」は他にもある。

 40歳を過ぎてハンドルを握る人は、定期的に眼底検査や視野検査を受けるべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?