即死レベルから11年 小西博之さんががんを受け入れるまで

公開日: 更新日:

 今は、そんな唯一無二の“ネタ”を与えられたことに感謝しています。僕のこの体験が、今、がんで悩み苦しんでいる人の役に立てばと思って、病院や学校、お寺さんでも講演しています。

 病気になると「泣いている場合じゃない。頑張らなきゃ」と思ってしまいますよね。でも、病気を受け入れるってそういうことじゃないと思うんです。男だって泣いていいし、それは全然恥ずかしいことではないし、どれだけ泣き言をならべたっていい。病気になったありのままの自分になることが、本当の意味で病気を受け入れることだと思います。そして、決して闘わないこと。“闘う”なんてストレスになることを目標にしたらあきまへん。

 苦しかったら泣きましょ。僕は本当に涙もろくなりました(笑い)。

▽こにし・ひろゆき 1959年、和歌山県生まれ。1982年から3年続いたバラエティー番組「欽ちゃんの週刊欽曜日」(TBS系)で人気になり、以後、バラエティーやドラマで活躍。結婚、離婚の後、末期がんを克服して復帰した。その後、NHK大河ドラマ「龍馬伝」や「軍師官兵衛」に出演。俳優業の一方で、がんの体験を笑いと共に語る講演活動を年間100本以上行っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変