スクワットはダイエット中に行う理想の運動
「筋肉量を減らさずやせること。カギを握るのは筋肉」。これがいまのダイエットのトレンドだ。食事制限でいくらやせても、筋肉が脂肪に取って代わる「隠れ肥満」になっては本末転倒。糖尿病や高血圧などのリスクをアップさせ、命すら危うくしかねないからだ。
安易な食事制限のみのダイエットに警鐘を鳴らす筑波大学大学院の久野譜也教授も著書「寝たきり老人になりたくないなら ダイエットはおやめなさい」(飛鳥新社)のなかで、3カ月の食事制限ダイエットで5%の筋肉が失われ、将来寝たきりになるリスクが高まると警告している。
その久野教授を含めて多くの専門家がダイエット中の運動として勧めているのがスクワットだ。
限られた時間で効率よく筋肉を鍛えるには、脚、胸、背中、お腹といった大きな筋肉を鍛える方がいい。それには、どこでも手軽にできて下半身はもちろん、背中や腕の筋肉まで一緒に鍛えられるスクワットが一番。
実際、スクワットでは太ももの前面の大腿四頭筋、お尻の筋肉である大臀筋、股関節の内側の筋肉である内転筋群、太ももの裏側のハムストリングも鍛えられる。