大手病院に労働基準監督署の調査

公開日: 更新日:

都内の50代開業医

 電通の女子社員が過酷な労働環境から自殺に追い込まれた事件の影響でしょうか。今春、都心の大手病院に労働基準監督署の調査が入ったことが病院関係者の間で改めて話題になっています。

 労基署の調査といわれてもピンとこないかもしれませんが、労働基準監督官は「労働基準法」「労働安全衛生法」「最低賃金法」などに照らし、法律が順守されていなければ「是正勧告書」を交付します。

 監督官は労基法第101条により、関係者への聴取や書類の検査などの権限を与えられています。しかも、犯罪捜査ではないので捜査令状も、立ち入るための事前通告も必要ありません。

 にもかかわらず、監督官は特別司法警察職員としての権限があり、逮捕権も持っています。これは憲法第25条が掲げた「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を実現するために必要と考えられているからです。

 それだけ強力な権限を持った監督官が検査に入ったなら、病院側に思い当たることがなくてもビクつくのは当然です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情