メモ持参で迷い払拭 園田マイコさん流「乳がんとの向き合い方」

公開日: 更新日:

 治療は、手術→抗がん剤治療→放射線治療→ホルモン療法のフルコース(笑い)。放射線治療は奇跡的に副作用を感じなかったのですが、4回の抗がん剤治療は、吐き気、味覚障害、便秘、だるさなどの副作用が人並みにありました。

 それでも、治療を終えると調子が良くなってくるんです。3回目の治療が終わるころ、友人に食事に誘われて久しぶりにお化粧をしたら、さっきまで表情を失っていた顔がパッと明るくなって気持ちがワクワクして。「オシャレもしてみたい」と前向きな気持ちになれました。そういえば、乳がんが分かってから、知人に紹介されたり、SNSを通じて知り合ったがん患者さんたちは皆、オシャレしているし、前向きで明るくてきれい。がんを宣告されて絶望のふちにいたとき、支えてくれたのは、家族はもちろん、同じ病の先輩たちでした。

 思えば、がんになって初めて「人に甘える」ことを覚えました。それまでの私は何でも自分でしないと気が済まないたちで、人に頼るのは苦手。でも、「お願い」と言えば、だれもが優しく支えてくれる。治療の途中から復帰したモデルの仕事も、スタッフの皆さんに支えられて、楽しくさせていただいています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???