【乗り物での耳閉感】まずは鼻、口を閉じてつばを飲む

公開日: 更新日:

 飛行機の離発着時や電車のトンネル通過時、高い山に車で移動したときなどに起こる「耳の詰まり」。場合によっては「耳の強い痛み」「耳鳴り」「難聴」「鼓膜の内出血」なども伴う。どうして起こるのか。耳鼻咽喉科・日本橋大河原クリニック(東京)の大河原大次院長が言う。

「耳の中(中耳)と外に気圧差が生じると、鼓膜が中や外に引っ張られて耳閉感が起こるのです。中耳は『耳管(じかん)』という管で鼻の奥とつながっています。普段は閉じていますが、つばを飲んだり、あくびをしたときに瞬時に開いて気圧を調節しています。この機能がうまく働かず飛行機搭乗時症状が続く状態を『航空性中耳炎』といいます」

 乗り物に乗っていて耳閉感が起きたら、まずつばを何度か飲み込んでみる。アメ玉などをなめるのでもいい。普通なら、この処置でたいがいは症状が取れる。しかし、体調や状況によって症状が強く出たり、症状が長引いたりする場合があるという。

「アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで鼻に炎症がある人は、もともと起こりやすいので要注意です。鼻の持病がなくても、たまたま風邪をひいていたり、アルコールを飲んでいたりしても粘膜が腫れて耳管の通りが悪くなるので起こりやすく、症状も強く出やすい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?