【乗り物での耳閉感】まずは鼻、口を閉じてつばを飲む

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 つばを飲んでもダメなら、強制的に圧を加えて耳管の通りを促す方法がある。水泳などのときによく行う「耳抜き(バルサバル法)」だ。やり方は、鼻をつまんで口を閉じ、鼻をかむように息を送る。もしくは、鼻をつまんで口を閉じ、つばを飲み込む「トインビー法」を試してみるのもいい。ただし、やり過ぎると逆に悪化させる可能性があるので、やっても2~3回程度までという。

「2~3日しても耳閉感などの症状が改善しなければ受診してください。中耳の陰圧があまり長く続くと、中耳の粘膜から染み出た体液がたまる『滲出性(しんしゅつせい)中耳炎』を発症する恐れがあります」

 乗り物移動中の耳閉感を頻発する人は、事前に対策を取ることも大切だ。慢性鼻炎があるなら、薬で鼻の通りをよくしておくこと。アルコールは控える。移動中はアメをなめたり、ガムを噛んだりしよう。トラベルグッズで気圧変動に対応した耳栓が売られているが、効果はないという。

「処方薬には、航空性中耳炎を予防する点鼻薬もあります。飛行機内に持ち込めるので、出発前に耳鼻科医に相談するといいでしょう」

【連載】受診までの「応急処置」

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