著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

肝臓がん手術件数トップの和歌山県は最下位・埼玉県の4倍

公開日: 更新日:

 肝臓がんは西日本に多いことが知られています。とりわけ兵庫・大阪・和歌山を結ぶ線から西側が、肝臓がんの多発地帯です。

 都道府県別の年齢調整死亡率(人口10万人当たりの1年間の肝臓がんによる死亡人数で、とくに高齢化の影響を除いた数字)から、その違いがはっきり見て取れます。ワースト1位こそ青森県(7.7)に押さえられているものの、2位以下は佐賀県(7.6)、鳥取県(7.4)、福岡県(7.4)、宮崎県(7.4)の順。対するベスト1は滋賀県(3.4)、次いで新潟県(3.5)、山形県(3.6)、富山県(3.9)の順になっています。

 死亡率の高さは、肝臓がん患者の多さを反映しています。そのため、肝臓がんの手術件数も「西高東低」の傾向が見られます。〈表〉に手術件数(人口10万人対)の多い県、少ない県をまとめました。

 総じて西日本の数字が高く、東日本の数字が低い傾向がはっきりと見て取れます。また手術件数の多い県は年齢調整死亡率が高く、件数の少ない県は年齢調整死亡率も低めの数字が並んでいることが分かります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁