医師の「様子見」が落とし穴 脂肪肝を甘く見てはいけない

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 ところが冒頭のように、脂肪肝の深刻さを患者に伝える医師は専門医以外では少数。また、伝えても患者は自覚症状がないので軽視しがちだ。

 さらに医師が深刻さを認識していても、線維化がどれくらい進んでいるかを調べるには肝臓に針を刺して調べる肝生検しかこれまでなく、専門医以外は必要かどうかの判断が困難だった。

「しかし、状況は変わりました。『フィブロスキャン』や『MRエラストグラフィー』という肝臓の硬さや肝臓の脂肪量を調べられる検査機器が登場し、保険適用で受けられる。線維化の速度を予測し、どれくらいのスパンで肝硬度や肝脂肪量をチェックしていけばいいのか、肝生検の必要性の有無を判断できます」

■糖尿病があればリスク2倍

 脂肪肝と診断されているなら、一度はこれら2つの検査のうちどちらかを肝臓の専門医のもとで受けるべき。中でも、より急を要するのは、糖尿病も患っている人だ。

 糖尿病があると脂肪肝のリスクが高くなることは、糖尿病を診ている医師なら理解している。ところが、脂肪肝と糖尿病が重なると肝硬変への進行スピードが速く、肝がんのリスクが糖尿病がない人の約2倍になることを強く意識してはいない。

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