著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【糖尿病治療薬】最も多く飲む50代 年間13万円以上も消費

公開日: 更新日:

 肥満などが原因の2型糖尿病は20代後半から少しずつ表れはじめ、糖尿病全体では60代から70代にかけて患者数がピークに達します。若年患者と高齢患者では、糖尿病治療薬の処方量に差があるのでしょうか。厚生労働省の患者調査とNDBオープンデータを基に計算した結果を<表>にまとめました。

 患者調査の精度が低いため、年齢別総患者数にはある程度の誤差が含まれます。それを了解したうえで数字を眺めると、大ざっぱにいって40代から60代の患者には、平均して年間2000錠以上(5~6錠/日)が処方されていることが分かります。とくに50代前半の患者では、年間2500錠(7錠/日)近いクスリが処方されています。30代と70代以上の患者は、年間1500~1700錠(4~5錠/日)とやや少なめになっています。

 金額で見ると、20代は年間4万数千円、30代は年間8万円程度で済んでいますが、それ以上の年齢では、10万円を超えています。とくに50代前半の患者は、平均して年間13万円以上もクスリを消費していることになります。もちろん健康保険が利きますから、患者本人の支払いはずっと安くなりますが(69歳以下は3割、70~74歳は2割、75歳以上は1割)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?