発達障害を明かした上で面接 「オープン就労」を心がけた

公開日: 更新日:

 発達障害の診断を受けた福田晃平さん(32歳)が、就職活動でまず利用したのは、地域障害者職業センター。各都道府県にあるこのセンターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構により運営されていて、障害者職業カウンセラーが、ハローワークと連携しながら、職業相談や職業準備支援などを行っている。利用は無料だ。

「このセンターでは、自分にとって働きやすい環境とはどのようなものか、本当にしたい仕事とは何か、を明確にしていくことができました」

 その後、福田さんは、障害者向けの人材紹介サービスであるリクルートアビリティスタッフィングを利用。就職活動をしたが、当時の福田さんは、一人暮らし。生活費を稼ぐためのアルバイトもしていて、ハードな生活だったという。

「工事現場やタイル貼りの仕事をしていたのですが、現場に行くために朝3時に起きたりして、つらかったです。いつ面接が入るのか分からないので、バイトのシフトもなかなか出せないし、面接のたびにかかる交通費も痛手でした」

 そんな中、リクルートアビリティスタッフィングから紹介されたのが、LITALICOジュニアだった。㈱LITALICOが運営する、発達障害の子供に対する教育支援を行っている教室である。かねて子供と接する仕事がしたいと思っていた福田さん。自分と同じ発達障害で困っている子供たちの力になりたいと思い、応募することに。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁