骨格筋の新医学を切り開く 世界で初めて検出法を確立

公開日: 更新日:

 例えば、「アイリシン」というマイオカインは、普通の白色脂肪を、エネルギーを消費する「褐色脂肪」に変える作用があるとされる。「スパーク」は大腸がんを抑制。「IL―6」は筋肉の糖代謝を高めると考えられている。これらの働きが明確に証明されれば、将来、創薬や新運動療法に応用できるという。

「どんな運動をすれば、どんな種類のマイオカインが多く分泌されるかはまだ分かっていません。しかし、筋肉の質と量を保つことが大切であるとの研究報告が数多く出てきています。製薬会社も筋肉量を低下させない薬を開発中です」

 これまで見落とされていた「骨格筋の新医学」が誕生しつつある。

▽1994年筑波大学博士課程体育科学研究科修了。米国ジョスリン糖尿病センター、ハーバード大学医学部などを経て、2008年から現職。〈所属学会〉日本細胞生物学会、日本糖尿病学会、日本体力医学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か