戦隊ファンに励まされ 俳優・坂元亮介さん食道がん闘病2年

公開日: 更新日:

 目が覚めると体中が管だらけ。開腹だけじゃなく、リンパ節の手術で背中も30~40センチ切ったので、まるで時代劇でバッサリ切られたような痕になっていますよ(笑い)。背中から肋骨を2本切って、手で肺をどかして1.5センチのがんを取ったそうです。

 麻酔が切れると痛みが凄いんです。でも、そんな一番きつい時に実は仕事をしていました。入院前から決まっていたテレビの密着取材で、その仕事を受けるかどうか随分悩みましたよ。ただ、正直なところ治療費や生活費のことを考えて、断り切れませんでした。

 管だらけでカッコ悪いし、本当は痛さや苦しさでどうにもならなかったんですけど、かつての役、スーパー戦隊「超電子バイオマン」のレッドの使命として、決して弱々しい姿は見せたくなかった。だからずっと気が抜けませんでしたね。

 いまだに全国にバイオマンファンがいるんです。日本だけじゃなく、フランスやフィリピンなどでも放映され、世界のヒーローでもあるので、海外からも応援メッセージがたくさん届きました。


「レッドはがんに負けないでくれ」「レッドなら勝てると信じています!」とね。本当に力になりました。それがなければ、ひょっとしたら病から立ち直れなかったかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 9

    シード漏れ“ほぼ確”渋野日向子が10日開幕の国内戦へ…原英莉花や岩井ツインズ、古江らも集結

  5. 10

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…