FPに聞いた がん保険は何歳でどんな保障を選ぶのが正解か

公開日: 更新日:

 最終回は「がん保険」について考えたい。がん死亡者は年間37万人(2016年調査)を超え、罹患率は男性62%、女性は46%にのぼる。イザという時の保障は、いつから考え、どの程度の備えが必要なのか?

「いい機会ですよ~」

 就職、結婚、子どもが生まれた――。こんなとき、生保のオバちゃんたちは口を揃えてこう言ったものだ。生命保険勧誘の常套句である。

 がん保険は、何がキッカケになるのだろう。

 ファイナンシャルプランナーの関口博美氏がこう言う。

「がん保険の場合は、年齢的に病気そのものに不安を感じたり、がんにかかることで収入が減ることを強く意識したとき加入を考えるはず。男性と女性では女性の方が若い年齢で加入しやすい。女性特有のがんは、40代での発症が珍しくありませんから」

 乳がんや子宮がんの罹患率は45歳すぎから急カーブで上昇する。先日、乳がんで亡くなった漫画家・さくらももこさんは、53歳だった。

 男性はどうか。がん罹患率は60歳前後から急上昇。患者数がドッと増える、“がん年齢”世代である。一方、サラリーマンの定年は60歳。65歳まで雇用延長は進むが、給料は大幅に減る。こんな状況でがんになったら、虎の子の退職金を取り崩すしかない。50歳になったら早々に保険で備えるのが賢明な策か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」