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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アルツハイマー病は伝染病? 多額の懸賞金で研究に新局面

公開日: 更新日:

 認知症の中で最も知られるアルツハイマー病は、病原菌によって発病するのか? そして伝染するのか――?

 長年にわたり多くの研究者が疑問を持っていたものの、本格的な研究は一切されてこなかった理論が、新たな懸賞金による研究で今度こそ証明されるかもしれません。

 医学誌の発行人としても知られるレスリー・ノーリンズ博士が運営する「公益法人アルツハイマーズ・ジャーム・クエスト社」は、アルツハイマー病と病原菌に関する優秀な研究に対して懸賞金を与えると発表しました。

 研究者は細菌、ウイルス、菌類、寄生生物など、アルツハイマーの原因と考えられる病原菌を特定し、研究計画を提出して応募。最も説得力のある研究者には100万ドルが与えられます。

 ノーリンズ博士によれば、アルツハイマーの原因が伝染するのではないかという説は数十年前から存在していました。近年では、神経学者がアルツハイマー病で死亡する確率が他の病気よりも3~4倍高いこと。また配偶者が認知症になった場合、自分も認知症になる確率は、そうでない人に比べ6倍高いとのデータもあり、多くの研究者がより進んだ研究の必要性を訴えてきました。

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