秋の物悲しさはこれで解消 悲しくなったら空を見ろ

公開日: 更新日:

 ただし、「上」「下」という言葉自体にポジティブ・ネガティブの印象がある。それを排除するため、参加者にはあえて「上」「下」という言葉を使わずに説明したという。

 そうすることで参加者は画像を見ていったんスワイプした後に画像を評価することになる。

 結果は予想通り、下から上にスワイプした後の方が画像の評価が良かったという。

「この研究が面白いのは目線など身体を下から上に動かすことがポジティブな感情を生み出すということだけではありません。私たちは感情を動かす出来事と出会った瞬間に気持ちが湧きたち、涙を流すなどといった身体反応が起こると信じていますが、それが幻想だと示されたことが新しいのです。感情はしばらく待ってから起こっていて、その間に身体を動かすことで感情は変えられる可能性があるのです」

 この視点を応用すれば、気分障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの患者さんをポジティブな感情に誘導するキッカケになるかもしれないという。

 実際、眼球運動やタッピングと傾聴を組み合わせることでPTSD治療を行う方法も開発されている。

 職場でも家庭でも重い責任を担う中高年にとって心の平穏は健康にとって重要だ。感情は身体を動かすことで変えられる可能性があることは覚えておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」