著者のコラム一覧
牧田善二糖尿病専門医・AGE牧田クリニック院長

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

ビターを1日25g程度が理想的 チョコレートで健康になる

公開日: 更新日:

【Q】チョコレートは太るイメージがありますが、実は体にいいと聞きました。本当ですか?

【A】本当です。チョコレートの原料であるカカオにはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは多くの植物にある苦味成分です。抗酸化作用が強く、体をサビさせる活性酸素を無害な物質に変える働きがあり、動脈硬化などの生活習慣病の予防になることが知られています。カカオポリフェノールはそのひとつで、カカオ成分の多いチョコレートには血圧を下げる効果があることがわかっています。血管の炎症を和らげるため、炎症で狭くなった血管が広がり血圧が下がると考えられています。

 カカオにはカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラル成分が豊富で、健康長寿に貢献することがわかっています。

 実際、1997年に122歳で亡くなったフランスの女性はチョコレートが大好きで1週間で1キロも食べていました。120歳近くまで生きた米国人女性も大のチョコレート好きでした。

 カカオの実をすりつぶした飲み物を毎日5~7杯飲むカリブ海の島に住む先住民クナ族は、塩分の多い食生活をしていながら高血圧心臓病脳卒中がんなどの発症率が低いことが報告されています。これはカカオポリフェノールを大量に摂取した結果ではないか、といわれているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?