5~18歳の290人研究で判明 子供のIQは朝の米食で変わる

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 パンに比べて、ご飯は何が優れているのか。川島教授が続ける。

「ご飯のGI値(食後血糖値)は、パンより低い。GI値の低い食品は、高い食品より血糖値の上昇が緩やかで、その後の血糖値が安定します。脳が消費する糖質は、大部分がニューロンを安定状態にすることに使われるため、糖質を安定的に供給できるご飯は脳の成熟に重要だと考えられるのです」

 高脂肪食は、脳の神経伝達を低下させることが分かっている。パンの方がご飯より脂肪含有量が多く、パンはご飯より灰白質の体積が少なかったようだ。

「それらの結果を加味すると、ご飯は白米より玄米や雑穀米がベターで、おかずは肉より魚がいいでしょう。つまり、バターを塗ったトーストにベーコンなどを組み合わせたアメリカンブレックファストより、ご飯と焼き魚などの和定食の方が、脳の発育には効果的ということです」

 文科省や英カーディフ大の調査で、朝食を取る子供は取らない子供より学力が高いことが分かっている。さらに学力をアップさせるなら、ご飯をベースとした食事がベターなのだ。

 一連の研究結果は大人にも当てはまるという。

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