こういう風に死ぬんだな…佐藤尚之さんが語る劇症型アレルギー

公開日: 更新日:

 というわけで、ボクは海の物はほぼ食べられなくなりました。以来、アニサキスアレルギーについて調べまくりました。でも、調べれば調べるほど、食べられるものが制限される現実を突き付けられたのです。しかも、アニサキスアレルギーについての資料や文献、研究者が非常に少ないことも知りました。

 アニサキスはほとんどの魚に寄生しています。生魚はもちろん、焼いても煮ても揚げても干してもダメ。要はアニサキスの持つタンパク質がダメなので、死骸や分泌物もNGです。缶詰や練り物もアウト。オキアミを使ったキムチや、魚介系のソースやダシも同様です。さらに、レバーやフォアグラといった肉の内臓にもアニサキスがいる可能性があるといわれています。もしかしたら食べられるかもしれませんが、文字通り「命懸け」になるので……(笑い)。

 海の物で大丈夫なのは今のところ貝類。それから海藻類はOKです。

 初めのうちは「負けるもんか」と意気込んで調べることに没頭したのですが、去年の9月になって突然うつ状態になりました。秋冬は魚がおいしい時季。どこの街でもレストランの位置で地図を構成しているボクは、街に出るのがつらくなってしまったんです。もう食べられない魚料理を思い、激しく人生を悲観しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー