吉川晃司は復活 声帯ポリープは「衛生教育」で6割が消滅

公開日: 更新日:

手術なら全身麻酔で

「一般論として声帯ポリープが服薬せずに治ることは少ない。手術で切除するのがセオリーです」

 声帯は、左右2本のヒダ状になっていて、そこを通る空気を振動させることで、声が出る。無理に大声を出したり、風邪や喫煙、飲酒などによってのどに炎症があると、声帯の粘膜が充血してむくむ。その状態で、さらに声帯を酷使すると、粘膜の血管が破れて、血腫ができる。血腫によって声帯の筋肉組織が盛り上がったのが、声帯ポリープだ。

「いわゆる“酒やけ”でダミ声の人がたばこを吸い、酔った勢いでカラオケを歌うような生活が、声帯ポリープに直結します。たとえば、ビールを飲みながらスポーツ観戦して、大声で応援していると、声が出にくくなることがあるでしょう。あれは、声帯がむくんだ状態です。その程度なら、自然治癒はありえます」

 声帯ポリープと同じような症状を起こす病気に声帯結節がある。結節は声帯の表皮細胞が厚くなったもの。ポリープは左右どちらかにできるのが一般的だが、結節は両方にできることが多い。いずれにしても、治療は耳鼻科で行う。もし手術となると、全身麻酔でラリンゴマイクロサージェリーという顕微鏡下の手術を行う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」