引退まで試合では吐き続け…小谷野栄一さん語るパニック障害

公開日: 更新日:

■病気を「個性」だと受け入れたことで立ち直れた

 立ち直れたのは、病気を「個性」と受け入れたことが大きかったと思います。これは自分で考えた方法なのですが、今は“ゼロ”からのスタート、毎日何かに挑戦し、それを日記に書いて自分を褒め、プレッシャーから解放するように努めたんです。

 たとえば、怖くて電車にさえ乗れていなかったので「今日は駅まで歩けた」「今日は電車に乗って1駅行けた」「今日は電車に乗れなかったけど、2日連続で駅まで行けた」とか“できた”ことを書いていく。そうやって気持ちを前向きにして、少しずつできることを増やしていきました。

 また、その年の秋に行われた「みやざきフェニックス・リーグ」という若手選手の教育リーグに出場できたことも大きかったです。その年、チームは日本シリーズを戦っていたので、フェニックス・リーグの出場選手が足りず、どうしても僕が出なくてはいけなくなってしまったんです。

 打席に立つことさえ恐怖だった僕を、福良さん(淳一・当時二軍監督代行)は「何分かかってもいいから」と見守ってくれて、僕も「今季限りでプロ野球人生は終わりだ。どうせ最後なら、恩返ししよう」と開き直れました。そうしたら、ホームランを何本も打てたり、すごく良い結果が出たんです(笑い)。1カ月間、何とかやりきれたことも自信になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ