著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

更年期の睡眠不足は脳の休息を不十分にし体の不調を悪化

公開日: 更新日:

 更年期症状の原因は、性ホルモンのひとつであるエストロゲンの低下によるものです。エストロゲンは脳の視床下部から下垂体のコントロールを経て卵巣から分泌されます。

 ところが、加齢が進み卵巣機能が衰えると、必要な量のエストロゲンが分泌されなくなります。するとエストロゲンが関係する生殖機能、心血管系、自律神経系、脳神経系、皮膚代謝、脂質代謝、骨代謝がうまくいかなくなり、さまざまな不調が生じるのです。

 エストロゲンの減少以外にも、更年期症状を重くする原因があります。それは生活習慣です。飲酒は、特に影響が大きいと言われています。40代以降の女性の飲酒率は低いものの、それらが好きな人にとっては、耳の痛い話ですよね。

 私もお酒が好きで、一日の終わりに缶ビール2本程度の晩酌が毎日の楽しみでした。ところが更年期に入って寝つきが悪くなり、寝返りを打つうちに夜が明けてしまい、寝不足でつらい思いをするように。

 そこで眠れるようにと酒量を増やし、深酒になる頻度が増えました。ところが後で医師や看護師に指摘されて知るのですが、過度のアルコールは睡眠の質を下げます。私自身も、お酒をたくさん飲むと入眠はすんなりできたものの、眠りが浅くなり、何度も目を覚ますようになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋