著者のコラム一覧
河野道宏東京医科大学脳神経外科 主任教授

東京医科大学病院脳神経外科主任教授。聴神経腫瘍・小脳橋角部腫瘍・頭蓋底髄膜腫手術のエキスパート。

突然の難聴は本当に突発性難聴? 診断を疑うべきポイント

公開日: 更新日:

「突発性難聴」と診断された中に、相当数の聴神経腫瘍が隠れている。この連載の初回から何度も触れていますが、では、突発性難聴と聴神経腫瘍の症状の起こり方は、どう違うのでしょうか?

 突発性難聴はその病名が示すように、「突然」起こる難聴です。寝るまではまったく正常に聞こえていたのに、朝起きたら音をまるで聞き取れなくなっていた――。

 一方、聴神経腫瘍は、少しずつ聴力が落ちていくと考えられがちです。聴神経腫瘍は一般的に、年間1~2ミリずつ大きくなるといわれていて、それに従い聴力が失われていくと考えると、「少しずつ」というのが理にかなっています。しかし、実際はそうではありません。聴神経腫瘍も、半数以上は聞こえの悪さが「突然」起こっているのです。ある患者さんは、まさに「朝起きたらまったく聞こえなくなっていた」。作業をしている最中にピーという耳鳴りがして、「あれ」と思っていたら、何かの拍子に電話の受話器を取って耳に当てても何も音が聞こえなくなっていた、と話す患者さんもいます。こうなると、患者さんの訴えだけでは、突発性難聴なのか聴神経腫瘍なのか、判断がつきません。MRIなどで検査をしないと、聴神経腫瘍を否定はできないのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る