子供のころから「普通の人との違い」を感じていた

公開日: 更新日:

 1978(昭和53)年に生まれた一色宏治さん(41)は、子供のころから、家族や周囲によく「変わっている」と言われたという。

 幼稚園に入ると、自分は一向に人の顔と名前を覚えられないのに、他の子供は覚えているらしいことに気付いた。それが一色さんが、初めて感じた「普通の人との違い」だった。また、靴や靴下をはかないまま家に帰ってしまったり、着替えが苦手で、着替えるときには女の子たちが手伝ってくれていたという。

「他にも、自分の世界に閉じこもって、クラスの子供たちが他の部屋に移動しているのに、自分は気付かず、気付いたら教室にひとりきり、なんてことも、よくありましたね」と振り返る。

 いま一色さんは自分をADHD(注意欠陥多動性障害)と、ASD(自閉症スペクトラム)の両方の特性を持っていると考えているが、子供のころは、ASDのほうが強かったのではないか、と分析する。

「もっとも、勉強だけはできたので、小学校に入ってもなんとか授業にはついていけました。ただ人の顔と名前は一致しないまま。小学校低学年のとき、クラス名簿を出席番号順に丸暗記してなんとか乗り切りましたが、相変わらず顔とは一致しない。それを、ごまかしていましたね」と話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情