手術で死にかけて…仁支川峰子さん甲状腺がん闘病を語る

公開日: 更新日:

「なんでわからないんだ! 医者なのに!」と私は怒り狂っていました。そしてついに「麻酔が強いのよ!」という心の叫びがかすかに唇を動かしたのか、一人の医師が気付いて「麻酔がなるべく早く取れる薬に切り替えます」と言ってくれたんです。10回目に息が止まりかけたとき、術後初めて「コホッ」と咳をすることができました。薬を入れ替えて数時間後のことです。その瞬間まで「コホッ」ともできないくらい全身が麻痺していたのです。

 その後はみるみる血の気が戻ってきて、入院から2週間弱で退院することができました。後からこっそり聞いた話では、1回目の手術時に血がほとんど出なくて、止血すべき場所がわからなかったようです。結局、止血せずに閉じたものだから、じわじわ出血して喉が腫れたんでしょうね。

 ちなみに私、がんと聞かされたときも、喉の手術をすると決まったときも、ショックとか怖いといった気持ちはまったくありませんでした。なるようにしかならないですから。ただ、1回目の手術前、脅すつもりはなかったんですけれど、「私、声が出ないと困るから、絶対に声は奪わないでくださいよ。先生の責任ですからね。きっちりやってください」って担当医に強めに言っちゃったんです。「あの言葉で、先生は怖くなって手術で緊張したかもしれません」って、元気になってから看護師さんと笑い話になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意