「亀頭包皮炎」は糖尿病の隠れた合併症 包茎なら要注意

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「神経障害、網膜症、腎症は糖尿病の三大合併症として有名ですが、亀頭包皮炎も合併症のひとつなのです。しかし、糖尿病専門医の先生はパンツの中を見ませんから、ほとんど知られていません。若くて小太りの糖尿病の男性で亀頭包皮炎を起こす人が結構います」

 糖尿病性亀頭包皮炎の特徴は、亀頭周囲の包皮の輪状部分に縦に亀裂がいくつも生じる。原因は糖尿病による末梢への血行障害。包皮の弾力性が失われ硬くなるので、伸ばしたり勃起したときに亀裂が入るのだ。特に包茎や仮性包茎だと起こりやすい。Aさんも糖尿病と診断されていたが、若いので油断してきちんと治療を受けていなかったという。包皮をめくろうとすると傷が広がり痛みもあり、ペニスをうまく洗えない。そのためカンジダ菌が増殖しやすく、カンジダ性亀頭包皮炎を合併しやすい。また、傷があるので梅毒や尖圭(せんけい)コンジローマなど他の性感染症も合併しやすくなるという。

「糖尿病性亀頭包皮炎の患者さんには、きちんと糖尿病の治療を受けることと、ウオーキングを指導しています。そして秘策は『3Dストレッチ』です。包皮が硬いまま放置するとめくれなくなるので、お風呂に入ったときに包皮を上下にめくる、包皮をつかんで縦と横に伸ばす運動をする。毎日、無理のない程度で少しでもいいので続けます。血糖値が良くなれば包皮の弾力性が回復し、傷も自然と良くなります」

 糖尿病になったら予防のためにも“チン皮ストレッチ”をやっておこう。

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