肝臓<上>水と交互に飲み1週間に2日の休肝日を設けたい

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 肝臓に負担をかけない1日の飲酒の「適量」は、純アルコール量で約20グラム程度とされている。酒の種類で換算すると、ビールは中瓶(ロング缶)で1本、焼酎(35度)では2分の1合、ワインではグラス2杯、日本酒では1合、ウイスキーではダブル1杯となる。

 ただし、この適量は酒に強い人に対しての基準だ。アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらにALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって無毒の酢酸に分解されて体外に排出される。日本人には、このALDHの働きが弱い(酒に弱い)人が約40%いる。

 その人たちにとっては先の適量も肝臓への負担が2~4倍高くなる。最も危ないのは酒に弱かった人が鍛えられて強くなったケースで、よりアルコール性肝機能障害になりやすいという。とはいっても毎日飲む酒好きな人が、いきなり適量に減酒するのは難しい。

「それは到底無理なので、まずは今、一日に飲んでいるお酒の量を半分に減らすことを目標にするのがいいでしょう。そして、徐々に適量に近づけていく努力をする。また、肝臓は非常に再生能力が優れているので、『休肝日』を設けることはとても有効です。まったく飲まない日を、1週間のうちに2日は設けるのが理想です」

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