著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【トマト】活性酵素を除去してがんや老化を抑えてくれる

公開日: 更新日:

 トマトは医者いらずといわれるように栄養価が豊富な食材です。価格も手ごろで一年中手に入るので馴染みがあります。

 トマトに含まれる赤い色素成分は「リコペン」です。生活習慣病予防や老化抑制に働くことが知られていますが、その中でもリコペンは、とりわけ効果が高いといわれています。

 私たちの体の中には2%程度、活性酸素が存在して、体内に入った細菌を殺したり、化学物質を無毒化したりしてくれます。

 ところが、この活性酸素が体内で過剰になると体の正常な組織まで傷つけてしまうことがあります。

 こうした活性酸素の作用が、がんなどの生活習慣病の発症や細胞の老化を進める原因になる、といわれています。リコペンはこの活性酸素を除去する働きが強く、がんの発生や老化を予防するのに効果があるとされているのです。

 ラットやヒトの研究でリコペンを摂取した時の血中濃度を測定したところ、朝、昼、夕のうち、朝の摂取が一番リコペンを体内に取り込みやすいことがわかりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった