体温を下げない冷感グッズは熱中症リスクをむしろ上げる

公開日: 更新日:

 夏場に多く出回るいわゆる「クール入浴剤」の使い方にも気を付けたい。

 暑い中、風呂に入ってじっくり湯船に漬かっても体がひんやり感じる。このタイプの入浴剤の多くも、メントールによる錯覚で冷たさを感じさせている。

「夏場の風呂は、熱中症リスクが高い場所のひとつです。とりわけ窓がなかったり、閉め切った風呂場は室内の温度がどんどん上昇するので吸う空気も温かくなり、呼吸によって脳を冷やすことができなくなります。風呂でのぼせるのも脳の温度が上がるためで、そのまま体内に熱がたまると熱中症が起こります。『のぼせたな』と感じる前の段階で風呂から上がれば熱中症は避けられますが、クール入浴剤を使っていると脳が『冷たい』と錯覚しているので、のぼせた感覚がなくなってしまう。熱中症につながるリスクがアップするのです」

 冷感グッズは使い方に気を付けるべし。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち