体温を下げない冷感グッズは熱中症リスクをむしろ上げる

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 夏場に多く出回るいわゆる「クール入浴剤」の使い方にも気を付けたい。

 暑い中、風呂に入ってじっくり湯船に漬かっても体がひんやり感じる。このタイプの入浴剤の多くも、メントールによる錯覚で冷たさを感じさせている。

「夏場の風呂は、熱中症リスクが高い場所のひとつです。とりわけ窓がなかったり、閉め切った風呂場は室内の温度がどんどん上昇するので吸う空気も温かくなり、呼吸によって脳を冷やすことができなくなります。風呂でのぼせるのも脳の温度が上がるためで、そのまま体内に熱がたまると熱中症が起こります。『のぼせたな』と感じる前の段階で風呂から上がれば熱中症は避けられますが、クール入浴剤を使っていると脳が『冷たい』と錯覚しているので、のぼせた感覚がなくなってしまう。熱中症につながるリスクがアップするのです」

 冷感グッズは使い方に気を付けるべし。

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