著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

「前立腺炎」の9割は原因不明 特効薬がなく治療は長期化

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 急性前立腺炎では、38度以上の高熱、悪寒、倦怠(けんたい)感、関節痛、筋肉痛などの全身症状が出ます。前立腺が腫れて、排尿困難、残尿感、頻尿、排尿時の痛みなども起こります。会陰部(肛門と陰のうの間)に痛みが出て、歩行や座ることも困難になります。重症化すると敗血症を起こす場合があるので注意が必要です。

 一方、慢性前立腺炎は会陰部の痛みや不快感、頻尿、残尿感、尿道の違和感などさまざまな症状が表れますが、比較的おだやかで発熱はありません。慢性的に下半身のモヤモヤした症状が繰り返されます。

 急性前立腺炎や慢性細菌性前立腺炎の場合には、抗菌薬を使えば症状の改善が見込めます。しかし問題なのは、原因が分からないことが多い慢性非細菌性前立腺炎です。デスクワークやドライバーなど、長時間座りっぱなしの姿勢を取り続ける人に多く、疲労、ストレス、冷え、飲酒などが要因になるといわれますが、よく分かっていません。

 前立腺炎は男性の8割が一度はかかるとされ、その9割が慢性非細菌性前立腺炎といわれます。特効薬がないので、さまざまな薬剤を試したり、生活習慣の改善などを行っていくので治療は長期化することが多いです。無症状性炎症性前立腺炎は、検査で炎症は見られますが無症状なので治療の必要はありません。

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