脳<上>個人個人の努力次第で認知症の患者数は35%減らせる

公開日: 更新日:

糖尿病」は認知症のリスクを1・5~2倍高める。特にヘモグロビンA1c値が7%以上の人は、それ以下の人に比べて認知症の発症頻度が約5倍高いという研究結果がある。また、低血糖も要注意で発作を3~4回繰り返すと、認知症のリスクが一気に高まるというデータがあるという。

 認知症のリスクが1・9倍と、意外と高いのが「難聴」。脳に入ってくる情報(音)が少ないと、頭を使って考えることが減り、神経細胞でネットワークがつくられる活動が衰えるからだ。実は30代から聴力の低下は始まっていて、高い音からだんだん聞き取りにくくなってくる。聞こえが悪くなったら、ためらわず補聴器を使うことが認知症の予防になる。

■カレーとシークワーサーが効く

 食品による認知症予防についても、国内外でさまざまな論文が発表されている。中でも注目されているのが「カレー」だ。

「カレーが黄色いのは、香辛料のターメリック(ウコン)の色です。そのターメリックに含まれている『クルクミン』というポリフェノールの一種には、抗酸化作用、抗炎症作用があり、これが認知症予防に効くのではないかと考えられているのです。その効果は、細胞レベルでの実験、動物実験、疫学調査の3つの面から明らかにされています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった