著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

マスク着用義務化 シートベルト論争からヒント得られる?

公開日: 更新日:

 コロナ禍が深刻度を深めるアメリカでは、「自分だけでなく他人も守る」というマスクの効用がさらに見直され、義務化への動きが強まっています。一方、マスクへの根強い抵抗が普及を妨げており、かつての車のシートベルト論争を彷彿させると話題になっています。

 アメリカでシートベルト着用の動きが始まったのは1950年代、連邦法で車への搭載が義務化されたのは66年。しかし全米に先駆けニューヨーク州で着用が法制化されたのは、それから20年近く経った84年でした。

 かつて、シートベルトは体を拘束し、つけ心地が悪いのが嫌われただけでなく、その義務化は人の自由を奪う全体主義的なものとして警戒されました。自動車業界もスピードやセクシーなフォルムなどを売りにしたがっていたため、安全性は二の次。反対派はシートベルトは衝突した時に内臓を破壊するなどの間違った情報をばらまき、普及活動をする人々に対して「反アメリカ的」「そんなに規則で縛られたいならロシアに帰れ」などと誹謗中傷を浴びせました。マスク反対派が、推進派を「反アメリカ的」「自由の剥奪」などと嫌うのとよく似ています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない