著者のコラム一覧
松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

66年初来日の滞在ホテルで加山雄三とスキヤキパーティー

公開日: 更新日:

売れ始めるにつれステーキやワインを

 加山は、2017年にポールが来日した際に再会を果たしていますが、ポールは、加山のことを覚えていると発言しており、ビートルズのメンバーにとって印象深いひとときだったのでしょう。

 デビュー前のビートルズの食事は、フィッシュ&チップスに代表されるようなものでしたが、売れ始めるにつれて、ステーキやワインなどをたしなむようになり、平均的な英国人の食事以上の内容に変わりました。日本人がイメージする肉類・乳製品中心のいわゆる欧米食です。このような食事を取り続ければ、次第にメタボリック症候群への道をたどるリスクが高まります。

 若かりし頃、スマートでカッコよかったアイドルやロックスターがその後見る影もないほどの肥満になってしまった例は、いくらでもあります。

 ポップスターは、スリムとはいかなくとも、ちょっと肉づきがよい程度でいてくれてほしいものです。音楽人生だけでなく、人生自体を縮めてしまいかねません。

 ちなみに、加山は今年8月、誤嚥による嘔吐で救急搬送され、軽度の小脳内出血が判明。約2カ月の入院ののち退院しました。食生活を見直し、体重を6~7キロ落とし、リハビリに余念がないようです。私も一ファンとして復活を祈っています。=敬称略

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし