著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

日本のコロナワクチン接種開始にアメリカ人が関心を持つ理由

公開日: 更新日:

 2月17日、日本でも新型コロナワクチンの接種が医療従事者から始まりましたが、アメリカでの報道の関心はただひとつ、「東京五輪に間に合うのか?」です。

 ワクチン接種そのものは、アメリカでのニュースとしての取り上げられ方はそれほど大きくありませんでした。ほぼ同じタイミングで発表された、橋本聖子氏の東京五輪・パラリンピック組織委会長就任の報道の方がタイムリーだったというのもありますが、アメリカ人から見て日本のコロナ感染には深刻なイメージがないというのが理由のひとつでもあると思います。

 しかし一方で、同じ先進国に比べ2カ月遅い接種開始に驚いたという声も少なくありません。彼らが即座に抱いたのは「東京五輪はどうなるのだろうか」という疑問です。

 アメリカでのワクチン接種はスタートから2カ月経過。1度でも接種した人は3億3000万人の人口の12%をようやく超えたところで、高齢者など接種を必要とする人に届いておらず、大きな問題になっています。

 世界のワクチン争奪戦の中で当初の見込みより遅れ、誰もが接種できるようになるのは7月末、集団免疫ができるのは秋、ある程度普通の生活に戻れるのはクリスマスか来年初めと発表されています。それに比べ、接種を始めたばかりの日本が、五輪開催までに間に合うのかというのは自然な疑問でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢