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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

サービス開始から1年が経過「5G」で医療はどう変わるか

公開日: 更新日:

 第5世代移動通信システム(5G)のサービスが始まって1年が経過した。4K/8Kクラスの高精細の映像を、ほとんど遅延なく送ることができるので、デジタルトランスフォーメーション(DX)の中核技術として期待されている。中でも医療は5Gを積極的に生かせる分野のひとつとされている。

 真っ先に思いつくのは、言うまでもなく遠隔医療だ。すでに4G時代から、スマートフォンを使って救急車からの映像を病院に転送する実証実験が行われてきた。4Gの映像の解像度には不満があったが、5Gになって格段に向上し、実用レベルに達したため、今後はごく当たり前に使われるようになるはずだ。

 オンライン診療も期待が持てる分野である。患者と医師をスマートフォンなどでつないで、相手の顔を見ながら、通常の対面診療と同じように診察を行おうというものだ。
2011年に医師法が改正され、在宅患者への遠隔診療が広く認められるようになった。さらに昨年から、新型コロナ対策のひとつとして、大幅な規制緩和がなされた。

 しかし、4Gでは画質もさることながら、しばしば画面が固まったり音声が途切れたりすることが多く、本格的な普及には至らなかった。それらの問題が5Gによって一気に解消されるため、オンライン診療にシフトするクリニックや、自由診療によるサービスを提供するスタートアップなどが成長し始めている。

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