著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

キクラゲは骨折・がん・感染症予防に役立つ夕食向けの食材

公開日: 更新日:

 キノコの仲間であるキクラゲは、非常に栄養価に優れた食材です。ゴボウの約3倍もの食物繊維が豊富に含まれ(どちらも茹でた状態で比較)、不溶性・水溶性両方の食物繊維も含まれています。特に不溶性食物繊維が多いので整腸作用が見込め、急激な血糖値の上昇を抑えてくれるので夕食向きの食材ですね!

 また欠乏すると骨折リスクが3.2倍(※背骨以外)になるといわれているビタミンDとミネラル。実はキクラゲに含まれるビタミンDは食品の中でもトップクラスの含有量なのです。

 厚生労働省によると、ビタミンDの摂取量の目標は1日8.5マイクログラムですが、20~40代は目標値の半分以下。比較的多く摂取している70代以上も6.2マイクログラムで、きちんと取れていません。ビタミンDは日光を浴びることによっても体内で作られるのですが、近年では過度の紫外線対策により不足しがちな栄養素ともいわれています。そのため、若い人の骨折や骨軟化症、幼児や小児のくる病も増加しているのです。

 さらに、血液中のビタミンD濃度が高い人は、がんにかかるリスクが最大25%低下したという報告もあります。また、ビタミンDを十分摂取している人はインフルエンザ感染リスクが42%低下したといった研究結果もあるので、がん予防や免疫機能を調整する働きも!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も