著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

「もしも」の時も慌てて救急車を呼ばずに主治医に電話を

公開日: 更新日:

 連絡いただいた電話で、食欲や体温や排便・排尿についてうかがい、往診の必要の有無を判断します。連絡いただいた内容はカルテにも記載しているのでその後の診断にも役立ちます。

 最後に、「慌てて救急車を呼ばない」。

 救急車の方が速くて安心と考えがちですが、受け入れ先の病院を探すのに時間がかかった揚げ句、到着後、医師の診察を受けられるまでさらに時間がかかるのは珍しくありません。救急車を電話で呼んでから診察まで30~40分もかかった……という場合もあるのです。初診であれば、もっと時間がかかります。

 その点、在宅診療では医師が現場に到着するまで20~30分ほどで、顔なじみの医師や看護師がうかがい、診察もスムーズに進みます。

 仮に容体が変化し病院への搬送時に死亡した場合は、病院側では受け入れてもらえず、最悪の場合は警察署に移送され、遺体安置所で主治医が死亡診断書を書くなんてことにもなりかねません。そうなれば遺体は警察署に留め置かれ、すぐに帰宅できない場合も。

 朝起きたら患者さんの息が止まっていた――となると、びっくりして救急車を呼びたくなる気持ちはわかりますが、まずは診療所に連絡してください。死亡診断書は在宅の主治医が書きます。

 在宅診療は常に患者さんやご家族に寄り添います。いろいろ話して相談してください。多くの方から、自宅で過ごせてよかったという声をいただいています。ぜひ、いろいろな気持ちを話してください。

【連載】最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ