著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

病気の要因に…世界の健康をむしばむ「環境的人種差別」とは

公開日: 更新日:

 アースデーにバーチャルで開催された気候変動サミットでは、アメリカが温室効果ガスの削減目標を2005年レベルの50%とし、それを30年までに達成するという大胆な宣言がニュースになりました。一方で、「環境的人種差別」が問題視されつつあります。

 環境的人種差別は多くの場合、黒人やヒスパニックなどのピープル・オブ・カラーが住む地域と、白人が暮らすエリアが隔離されていることから起こります。たとえば、ゴミ廃棄場や工場の汚染物質の貯蔵施設は圧倒的にピープル・オブ・カラー居住地の近くに偏り、大気や水の汚染による体への影響だけでなく、メンタルにも影響を与えることも調査で明らかになっています。

 同じ街でも非白人が住むエリアは、白人エリアより公園や街路樹が著しく少ないため、夏の気温が最高で5~6度高いことも分かっています。

 こうした劣悪な環境と、慢性の内臓疾患や呼吸器病との因果関係も明らかになってきて、気候変動が進むにつれてその影響も大きくなると考えられているのです。

 また今回のようなパンデミックで最も大きな打撃を受けているのも、こうした既往症を持つ人が多い黒人やヒスパニックです。コロナの死亡率は、黒人が白人の1.9倍、ヒスパニックは2.3倍に上っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る