血液がんの新たな治療法として注目「CAR-T療法」って何だ

公開日: 更新日:

 CAR-T療法の流れは、まず患者から白血球を採取。それを専門施設へ輸送し、CARを作り出すCAR-T細胞を作成。治療に必要な量まで増やしたら、駒込病院などCAR-T療法を行う医療施設へ輸送。

 一方、患者は白血球採取後、抗がん剤治療や放射線治療でがんの症状を安定させ、CAR-T細胞が体内に生着しやすいように、リンパ球除去化学療法を受ける。ここまででだいたい6~8週間。そして、CAR-T細胞の投与となる。輸血と同じ方法で、投与は1回。30分以内で終わる。

「投与後に、CAR-T細胞が体内で増加。腫瘍の量が少ないほどCAR-T療法の効果は高く、血圧低下や意識障害といった副作用が起こりにくいので、CAR-T療法の前の腫瘍量のコントロールは重要。CAR-T細胞は体内に残るので、治療後も定期的な検査が不可欠です」

■通常の免疫機能では対処できない難治性のタイプが対象

 CAR-T療法で承認されている3製剤はすべて血液のがんである「悪性リンパ腫」が対象。肺がん大腸がんといった臓器や組織にできる固形がんは対象ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状