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奥田研爾横浜市立大学名誉教授

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

次々と出現する変異ウイルスに従来のワクチンはどこまで効く?

公開日: 更新日:

 9月2日時点で、WHOが「注目すべき変異株(VOI)」に指定した変異株は5種類。南米のコロンビアで最初に報告された最も新しい変異株は「ミュー株」と名付けられた。果たして次々と出現するウイルスに従来のワクチンはどこまで効くのか?

 ◇  ◇  ◇

【Q】ミュー株はデルタ株よりも強力? 従来のワクチンで対応できるのか?

【A】「ミュー株は今年初めて確認されて以来、コロンビアのほか、エクアドルでも増加傾向にあります。E484Kという変異がウイルスのスパイクタンパクに出現したものですが、あまり多くのデータがなく、今後はさらに研究が必要です。現在、WHOはイータ、カッパ、ラムダ、ミューなどを警戒しています。これらはデルタと同様、ワクチン効果を低下させたから、自然免疫の回避可能性が高いと予想されるため、注目されていますが、2度のワクチン接種で重症化は防げると考えています」

 一方で「ミュー株」については東大や東海大などの研究チームの報告でもワクチンなどでできた抗体がほかの変異株よりも効きにくく、従来の7分の1以下と評価している。

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